21世紀の新しい時代となり日本の社会や経済の仕組みも大きく変わってきています。かつてのような経済成長は見込めず、今の厳しい財政状況にもかかわらず、急速な社会変化の中で、高齢化・少子化・青少年の健全育成・地球規模の環境問題など広範囲で複雑な地域課題も増えてきました。こうした様々な違った多くの課題を解決するためには、これまでのように行政がすべて引き受けて解決することが難しくなってきています。この課題を解決していくためには、地域の人たちが一体となって意見を出し合い、協力して活動を行っていくことが大切です。
平成18年に四町合併が行われ、新しく誕生した坂井市においても同じようなことが求められています。そこで、長畝地区においては自治会を中核に各種団体や地域で活動している人たちとの連携を図りながら『のうねの郷づくり推進協議会』の組織をつくり、地区民がお互いの責任や役割を分担し、共に考え協力しながら地域の個性や魅力を生かせる地域づくりを推進いたします。
■ 長畝地区の概要
◆位置
長畝地区の位置 長畝地区は旧丸岡町の北部に位置し、北はあわら市、西は旧坂井町に隣接しています。
土地区画整理事業が実施された住宅市街地と周辺部の農村集落地、北部及び東部にある山麓樹林地から構成される地区です。
竹田川や五味川が流れ、山麓樹林地に接する自然豊かな地区です。
◆人口と世帯数
平成29年1月1日現在、地区の人口は6,159人で、坂井市全体の6.6%、丸岡町では19%を占めています。世帯数は1,981世帯、一世帯あたりの人員は2.85人で、人口・世帯数とも横ばいで推移しています。
◆主要施設と資源
【公共公益施設】
のうねの郷コミュニティセンター・のうねの郷第2コミュニティセンター・長畝第二公民館・長畝小学校・つぼみ保育園・わっか保育園・城北児童館・坪江地区児童館・霞の郷・保健センター・丸岡高校・丸岡高校城東分校・かすみヶ丘学園・運動公園・古城ドーム・赤坂聖苑
【自然資源】
竹田川・五味川・味岡山・女形谷のサクラ・釜ヶ淵と椿ヶ淵・川上清水
【歴史資源】
椀貸山古墳・川上古墳・てんのう堂・渡辺泉龍碑・実盛池・新善光寺跡・護城山金刀比羅神社・有馬家歴代墓所・東向野遺跡・雨乞山城跡・横山神社・日向神楽・蕎麦河戸八幡宮
【その他】
高椋用水・新江用水・平岩・受法寺庭園・笠間神社
◆産業と交通
【産業】
農業(稲・蕎麦・麦など)、運輸業、製造業
【交通】
北陸自動車道、路線バス
◆魅力
【豊かな自然と誇りある歴史文化財】
長畝地区は丸岡町の北東部に位置し、東には山々が連なり、田畑をぬって竹田川・五味川が流れています。山裾の森林や里山周辺には野鳥が生息し、また初夏には蛍が飛交う自然豊かな地域です。歴史的にも古く、史跡で6世紀頃のものとされている『椀貸山古墳』、継体天皇ゆかりの『てんのう堂』、泰澄大師によって開かれ、中世には三千坊として勢力を誇っていた『豊原寺跡』、無形文化財では丸岡藩有馬清純が日向(宮崎県)から伝えた『日向神楽』など、生きた歴史を身近に感じることができます。また県指定の天然記念物である女形谷のサクラの老木(エドヒガン)は、毎年たくさんの薄桃色の花を咲かせています。保養施設として霞の郷温泉は憩いの場として毎日大勢の市民に親しまれています。
◆課題
【良好な居住環境の形成と自然との共生】
●今後の宅地需要や現行市街地との一体性、自然景観など考慮しながら計画的な居住環境づくりが望まれます。
●竹田川・五味川や山麓樹林地など自然環境や歴史的・文化的資源を個性と魅力あるまちづくりに活用していくことが望まれます。
●企業誘致と周辺環境との調和及び高速道路と連携する道路ネットワークづくりが望まれます。
【福祉・防災への対策】
●高齢者及び一人暮らしが増えてきつつある中で安心して暮らせる福祉施設の充実や公共交通のない地域での交通手段の確保が望まれます。
●大きな災害に備えての避難場所及び避難経路の整備が望まれます。
■ のうねの郷づくり計画
◆基本目標(スローガン)
誇りある 豊かな 明るい のうねの郷
~ 歴史を育み 未来に向けて ~
◆5の指針
【明るく思いやりのある安心で住みよいまち】
あんしん・ふくし部会〈防災防犯・健康・福祉〉
【歴史文化を育み未来を拓くまち】
ふるさと部会〈歴史・文化・魅力〉
【自然と共生する美しいまち】
かんきょう部会〈生活・自然・美化〉
【集いふれあい人の和がつながるまち】
ふれあい部会〈集い・交流・祭〉
【開かれたまち】
じょうほう部会〈広報・啓発・情報化〉